洗濯のやり方に迷ったら、まず覚えてほしいのは「9つのステップの順番」です。
衣類の確認からポケットチェック、タグ確認、仕分け、洗剤投入、コース選択、干し方まで――この流れさえ押さえれば、洗濯機の前で迷うことはなくなります。
「洗濯機はあるけど、どのボタンを押せばいいのか分からない」。
「洗剤ってどこに、どれくらい入れるの?」。
「とりあえず標準コースで回しているけど、これで合っているのか不安」。
そんな“洗濯そのものが初めて”という方に向けて、この記事では洗濯のやり方を9つのステップに分けて、上から順番に読めば最後までひとりで洗濯を終えられる形で整理しました。
洗濯機の種類(縦型・ドラム式)を問わず使える考え方に絞っているので、これから一人暮らしを始める方や、家事を担当することになったばかりの方にも役立つはずです。
洗濯のやり方は9ステップ|まず全体の流れを確認しよう
洗濯というと「洗濯機に入れてボタンを押すだけ」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが実際には、洗濯機を回す前後にいくつかの確認作業が挟まっており、そこを飛ばしてしまうと衣類のトラブルやにおい残りにつながります。
だからこそ最初に、何をどの順番で確認すればトラブルを避けられるのか、作業全体の「地図」を先に頭に入れておきましょう。
- ①衣類を確認する(洗ってよいものか、どのくらいの量か)
- ②ポケットの中身を確認する
- ③タグ(洗濯表示)を確認する
- ④色・素材・洗い方でグループに仕分ける
- ⑤型崩れが心配な衣類だけ洗濯ネットに入れる
- ⑥洗剤(必要なら柔軟剤)を決められた場所に入れる
- ⑦洗濯機のコースを選ぶ
- ⑧スタートボタンを押す
- ⑨終わったらすぐ取り出して干す
この9ステップは、実際に洗濯機の前に立ったときの動作の順番そのものです。
ひとつずつの工程自体はどれも難しいものではありませんが、初めての場合はどこかを飛ばしてしまいがちです。
とくに①〜③の「洗う前の確認」は、洗濯機に触れる前の準備段階にあたるため、後回しにされやすい工程でもあります。ここを飛ばすと、後の工程でトラブルの原因を洗剤やコース選びのせいだと勘違いしてしまうこともあるので、まずは順番どおりに確認していきましょう。
ここから先は、この9ステップを①〜③・④〜⑤・⑥〜⑧・⑨のまとまりに分けて、それぞれ具体的に解説していきます。
①〜③ 洗う前の確認|衣類・ポケット・タグをチェックする
洗濯かごに入っている衣類を洗濯機に移す前に、まず3つの確認をします。ここで見るべきものを取り違えなければ、あとの工程で迷うことはほとんどありません。
①洗ってよい衣類かどうかを確認する
すべての衣類が家庭の洗濯機で洗えるわけではありません。
スーツやコートなど「クリーニング店で洗う」ことを前提に作られている衣類も一部あります。
まずは、家庭の洗濯機に入れて問題ない衣類かどうかを、ざっくりで構わないので見分けておきましょう。
厚手のコートや装飾の多いフォーマルウェア、革製品などは、素材そのものが水や洗剤に弱いことがあり、家庭で洗うと風合いが変わってしまう可能性があります。
迷った場合は、無理に洗濯機に入れず、いったん取り分けておくくらいの慎重さで十分です。判断がつかない衣類を無理に仕分けようとせず、いったん保留にできることも、この段階で覚えておきたい考え方です。
②ポケットの中身を確認する
洗濯物を洗濯機に入れる前に、ポケットの中身を確認するのはとても大切な工程です。
ティッシュが入ったまま洗ってしまうと、細かい紙くずが他の衣類全体に付着し、取り除くのがかなり手間になります。
小銭やイヤホン、リップクリームなども、洗濯槽や他の衣類を傷める原因になります。
洗濯かごに入れる前の「ポケット確認」を、習慣として先に済ませておくと安心です。あとから洗濯機の中で気づいて対処するより、脱いだ直後に確認したほうが手間は少なく済みます。
家族分の洗濯物をまとめて洗う場合は、脱いだ服をかごに入れるタイミングで各自にポケット確認をお願いしておくと、洗濯当日の負担がぐっと減ります。
③タグ(洗濯表示)を確認する
衣類についているタグには「洗濯表示」と呼ばれる記号が印刷されています。
これは、その衣類を家庭でどう洗ってよいか、洗ってはいけないかを示すサインです。次に何をすべきかは、このマークを見れば判断できます。
初心者の段階でまず見てほしいのは、桶(おけ)のマークひとつだけで構いません。
- 桶のマークがある:家庭の洗濯機で洗える
- 桶のマークに大きな×がついている:家庭では洗えない(クリーニング店へ)
- 桶の中に手のマークがある:洗濯機ではなく手洗い向き
桶のマークの中の数字は洗える上限の水温を示していますが、これは慣れてきてから覚えれば十分です。
洗濯表示にはこのほかにも、漂白・乾燥・アイロン・クリーニングに関する記号があり、41種類ほどの組み合わせが存在します。
ただし、初めての洗濯でそこまで細かく覚える必要はありません。
まずは「桶マークで家庭洗いができるか」だけを確認し、詳しい記号の意味は必要になったタイミングで別途調べれば十分です。洗濯表示の詳しい見方や41種類の記号については、洗濯表示マークの詳しい見方で詳しく解説していますので、気になる方はあわせてご覧ください。
④〜⑤ 仕分けとネット入れ|色・素材・コースで分ける
タグを確認したら、次は洗濯物を「グループ分け」していきます。
いきなり全部まとめて洗濯機に入れてしまうと、色移りや型崩れの原因になるため、ここは丁寧に行いたい工程です。
④色・素材・コースで仕分ける
仕分けの基本的な視点は、次の3つです。
- 色移りしやすい濃色ものと、白いものを分ける
- 綿・ポリエステルなど丈夫な素材と、ニットやシルクなどデリケートな素材を分ける
- 洗濯機の「標準コース」で洗えるものと、「やさしいコース」や手洗いが必要なものを分ける
とくに新しい濃色の衣類は、初回の洗濯で色落ちしやすい傾向があります。
白いシャツやタオルと一緒に洗ってしまうと、色移りの原因になるため注意が必要です。
洗濯かごを「白物」「濃色物」「デリケート物」などにあらかじめ分けておくと、洗濯前の仕分けを習慣化しやすくなります。
仕分けの手間を惜しまないことが、結果的に衣類を長く気持ちよく着るための近道になります。
⑤型崩れが心配な衣類だけ洗濯ネットに入れる
装飾やレースがついた衣類、伸縮性の高いニット類、ブラジャーのような下着は、洗濯機の水流でこすれ合うと傷んだり型崩れしたりすることがあります。
こうした衣類は、洗濯ネットに入れてから洗濯機に投入しましょう。
型崩れや装飾を守る目的なら、基本は1つのネットに1枚。たたんだ衣類がちょうど収まるサイズを使います。
すべての衣類をネットに入れる必要はなく、丈夫な普段着は基本的にそのまま洗濯機に入れて問題ありません。ネットに入れるかどうかは「傷んでも困らないか」を基準に考えると判断しやすくなります。
衣類の種類ごとの詰め方の例外や、靴下・ストッキングなど小物の入れ方については、どんな衣類をネットに入れるべきか、洗濯ネットに入れるものと使い方をまとめた記事で詳しく扱っているので、気になる方はそちらもあわせて確認してみてください。
⑥ 洗剤を入れる|どこに・どれくらい入れるか
洗濯のやり方でつまずきやすいのが、この「洗剤を入れる」工程です。
多くの縦型・ドラム式洗濯機には、洗剤の投入口が用意されています。
洗剤投入口は主に、次のように分かれていることが多いです。
- 洗剤(本洗い用)の投入口
- 柔軟剤の投入口
- 液体・粉末どちらにも対応した共通投入口
自分の洗濯機のどこが洗剤用で、どこが柔軟剤用かは、取扱説明書や投入口周辺の小さな表示マークで確認できます。まず場所を確認してから入れるようにすると、入れ間違いを防げます。
洗剤の量は「多ければ多いほどよく落ちる」というものではありません。
パッケージに記載された「水〇Lに対して洗剤〇ml」という目安を守るのが基本です。
洗剤が多すぎるとすすぎ残りの原因になり、少なすぎると汚れ落ちが不十分になります。目安量からずれるほど、どちらの方向にも不具合が出やすくなると考えておくとよいでしょう。
柔軟剤を使う場合は、洗剤と同じタイミングで洗い始めに入れてしまうと、柔軟剤の効果が薄れてしまうことがあります。
柔軟剤専用の投入口があれば、そこに入れておけば洗濯機がすすぎのタイミングで自動投入してくれる仕組みになっているので、基本的には迷わず専用投入口を使えば大丈夫です。
なお最近の洗濯機には、洗剤・柔軟剤を専用タンクにまとめてセットしておくと、洗濯物の量に応じて自動で必要量を計量・投入してくれる機能を備えた機種も増えています。
こうした自動投入機能がある場合は、毎回の計量そのものを省略できるため、投入口の場所や量の目安を覚える負担そのものを減らせる選択肢として知っておくと便利です。
自動投入機能の有無や設定方法は機種ごとに異なるため、詳しくはお使いの洗濯機の取扱説明書を確認してください。
⑦〜⑧ コースを選んでスタートする|迷ったら「標準コース」でOK
衣類の仕分けと洗剤の準備が終わったら、いよいよ洗濯機のコースを選んでスタートします。
⑦コースを選ぶ
初心者がまず覚えるべきコースは、次の2つだけで十分です。
- 標準コース:綿やポリエステルなど、普段着の大半に使えるコース
- やさしい(おしゃれ着)コース:ニットやデリケートな素材に使うコース
洗濯表示で桶マークに手のマークがなく、×もついていなければ、基本的には標準コースを選んで問題ありません。
デリケートな素材やおしゃれ着用のマークがある衣類は、やさしいコースを選びましょう。ここで迷ったら、③で確認したタグの表示に立ち返れば判断できます。
参考までに、2つのコースの違いを簡単に整理すると次のようになります。
| 比較項目 | 標準コース | やさしい(おしゃれ着)コース |
|---|---|---|
| 主な対象 | 綿・ポリエステルなど丈夫な素材 | ニット・シルクなどデリケートな素材 |
| 水流の強さ | 強め | 弱め |
| 洗濯時間 | やや長め | やや短め |
| 向いている衣類例 | Tシャツ・下着・タオルなど | セーター・カーディガンなど |
⑧スタートボタンを押す
コースを選んだら、あとはスタートボタンを押すだけです。
「水量は自分で細かく調整しないといけないのでは」と身構える必要はありません。
現在の洗濯機は、投入した衣類の量をセンサーが感知して、水量を自動で決める仕組みになっているものがほとんどです。
基本的には自動設定にまかせておけば問題なく、初心者のうちから水位ボタンを毎回操作する必要はありません。
補足:汚れ落ちが今ひとつだと感じたときだけ、水量を見直す
洗濯を続けていくうちに、「なんとなく汚れが落ちきっていない気がする」「洗ったのににおいが残っている」と感じる場面が出てくるかもしれません。
その場合に確認したい原因のひとつが「水量」です。
「洗濯家」として知られる国家資格クリーニング師・中村祐一さんは、NHK出版のテキスト『まる得マガジン 洗濯表示でバッチリ おうちで極上!洗濯術』の中で、最近の洗濯機は節水設計により水量が少なくなりやすく、洗濯物が十分に洗濯液につかっていないことがあると解説しています。
汚れ落ちに違和感があるときだけ、次の手順を試してみてください。標準設定で不満がない場合は、この工程を毎回行う必要はありません。
- 自動給水が終わったタイミングで、洗いが始まる前に一度運転を止める
- 洗濯槽の中を確認し、まだ水につかりきっていない衣類がないかチェックする
- 乾いた部分があれば、水位変更ボタンなどを使って水位を1段階上げる
- 水位を上げたら、洗剤量もパッケージの目安に合わせて比例して増やす
水位を1段階上げると、機種にもよりますが目安としておよそ10L前後水量が増えるとされています。
洗剤量をそのままにして水だけ増やすと、洗剤が薄まりすぎて洗浄力が発揮されない点には注意が必要です。水量を見直したときは、洗剤量も必ずセットで見直すという順番を覚えておいてください。
あくまでこれは「基本は自動設定でOK、汚れ落ちが気になったときだけ確認する」という位置づけの補足であり、毎回の洗濯で必ず行う工程ではありません。
洗濯機の操作方法は機種によって異なるため、水量変更などの設定はお使いの製品の取扱説明書に従って行ってください。
⑨ 終わったらすぐ取り出して干す|干し方のコツ
洗濯機が止まったら、できるだけ早く洗濯物を取り出しましょう。
濡れたまま洗濯槽の中に長時間放置すると、雑菌が繁殖しやすくなり、生乾き臭の原因になります。
干すときの仕上がりを左右するポイントは、次の3つです。
- 干す前にしっかりと形を整えてシワを伸ばしておくこと
- 衣類の形や素材に合った干し方(平干し・陰干し・つり干しなど)を選ぶこと
- 風通しをよくして、生乾きのにおいの原因になる湿気を早く飛ばすこと
たとえばニット類は、ハンガーにかけて干すと肩の部分が伸びてしまうことがあるため、平らな場所に置いて形を整えながら干す「平干し」が向いています。
色柄ものは直射日光による色あせを防ぐため、陰干しが基本です。
厚手のものや乾きにくい衣類は、洗濯物同士の間隔を空け、風の通り道を作るように干すことで、生乾き臭を防ぎやすくなります。
部屋干しでは洗濯物同士の間隔を空け、風の通り道を作ることが乾燥を早めるポイントです。
洗濯物と洗濯物の間にこぶし一つ分ほどの隙間をあけるだけでも、生乾き特有のにおい残りを軽減しやすくなります。
「洗い方は工夫しているのに、なぜかにおいが気になる」という場合は、洗い方そのものよりも、この干し方に原因が隠れていることも少なくありません。原因を洗剤や水量に求める前に、まずは干し方を見直してみる価値があります。
部屋干しの場合は、扇風機やサーキュレーターを洗濯物に向けて風を当てるだけでも、乾燥時間を大きく短縮できます。
除湿機と併用すると、梅雨時期などの部屋干しでもにおいが残りにくくなります。
デリケートな衣類はどうする?|やさしいコース・手洗いの基本
9ステップの流れが分かったところで、ニットやおしゃれ着など、より丁寧に扱いたい衣類についても簡単に触れておきます。
ニットやおしゃれ着など、デリケートな素材の衣類には、洗濯機の「やさしいコース」を使うのが基本です。
やさしいコースで洗う際は、通常の洗剤ではなく、おしゃれ着用の洗剤を使うことがすすめられています。
さらに、洗濯ネットを活用することで、衣類同士がこすれ合うダメージを軽減できます。
とくに大切にしたい衣類については、洗濯機を使わず「手洗い」する方法も選択肢のひとつです。標準コースややさしいコースで様子を見ても不安が残る場合に、次の段階として検討してください。
たとえばウールのセーターのような衣類は、型崩れや縮みを防ぐために、押し洗いを中心にしたやさしい手洗いの手順が適しているとされています。
洗面器やたらいにぬるま湯とおしゃれ着用洗剤を溶かし、生地をこすらずに軽く押しては浮かせる動作を繰り返すのが基本の流れです。
手洗い表示の衣類を傷めずに洗う具体的な手順は、衣類を手洗いする正しい手順で詳しく解説していますので、手洗いが必要な衣類が多い方はあわせて参考にしてみてください。
この記事では「初めての洗濯を最後まで終える」ことを優先しているため、デリケート衣類の細かい手順は要点のみにとどめています。
洗濯表示と専門家の知見について
この記事で紹介した洗濯表示や水量の考え方は、洗濯家・中村祐一さんの解説をもとにしています。
中村さんは「洗濯家」として活動する国家資格クリーニング師で、NHK Eテレの「まる得マガジン」をはじめ、テレビ・雑誌・講演・動画配信などを通じて、正しい洗濯の知識をわかりやすく伝えている人物です。
同番組のテキストとして発売されている『まる得マガジン 洗濯表示でバッチリ おうちで極上!洗濯術』(NHK出版)では、洗う前の準備から、標準コースでの洗い方、やさしいコースや手洗いの方法、漂白・乾燥・アイロンがけのコツまで、洗濯の基礎が体系的に紹介されています。
洗濯表示は2016年に国際規格に合わせた新しいルール(JIS L0001)に切り替わっており、以前タグに書かれていた「手洗イ」「ドライ」といった日本語表記はなくなり、現在は絵と数字だけで洗い方を示す仕組みになっています。
洗濯(桶)・漂白(三角)・乾燥(四角)・アイロン(アイロン)・クリーニング(丸)という5つの基本記号をベースに、付加記号や数字が組み合わさることで詳しい取り扱い方が示されています。
一つひとつの記号を丸暗記する必要はなく、まずは本記事の「桶マークの確認」だけを実践し、より詳しい41種類の記号の意味や規格変更の背景については、洗濯表示だけを専門に扱った記事でじっくり確認することをおすすめします。
なお、価格や書籍の取り扱い状況は変動することがあるため、購入を検討する際は最新情報を公式サイトや書店で確認することをおすすめします。
考察|洗濯のやり方は「部分の正解」より「全体の流れ」から覚える
ここからは、住まいケアを専門にしている筆者としての考察をまとめておきたいと思います。
洗濯について調べていると、「水量が大事」「洗剤の順番が大事」「干し方が大事」というように、工程ひとつひとつの“部分的な正解”に関する情報はたくさん見つかります。
けれども、初めて洗濯をする方にとって本当に必要なのは、実はそうした部分的なテクニックよりも先に、「洗濯機の前に立ってから干し終えるまでの一連の流れ」を一度通しで把握することだと筆者は考えています。
部分的な知識だけを先に仕入れてしまうと、「水量は分かったけれど、そもそも洗剤をどこに入れるのか分からない」というように、知識と実際の作業の間にギャップが生まれやすくなります。
今回この記事を9ステップという形に整理し直したのも、まずは全体の地図を先に持ってもらい、そのうえで気になる工程だけを深掘りしてもらう、という順番のほうが初心者にとって実践しやすいはずだという判断からです。
水量調整についても、決して重要でないわけではありません。
節水設計の洗濯機が増えている今、汚れの落ち方に違和感を覚えたときに水量を疑ってみる視点は、筆者としても引き続き価値があると考えています。
ただし、それはあくまで「基本の流れを一通りできるようになったあと」に確認すればよい応用の知識であり、初めての洗濯でいきなり意識すべき最優先事項ではない、というのが今回の記事の立場です。
これは、汚れそのものの強さを疑う前に洗浄環境全体を見直すという発想であり、筆者が普段から大切にしている「汚れ×素材」で段階的に考える視点にも通じるところがあります。
また、洗剤・柔軟剤の自動投入機能のように、工程そのものを省略できる仕組みが広がっていることも、初心者にとっては心強い変化だと感じています。
道具の進化によって「覚えなくてよい工程」が増えていく一方で、ポケット確認やタグ確認のように、どれだけ機能が進化しても人の手で行う必要がある工程は残り続けると筆者は考えています。
今後も洗濯機や衣類素材の進化にあわせて、洗濯のやり方の「基本」は少しずつアップデートされていくはずです。
だからこそ、まずは一連の流れを体で覚え、そのうえで気になった工程だけをそのつど深掘りしていく、という学び方を筆者としてはおすすめしたいと思います。
とくに、洗濯表示・洗濯ネット・手洗いといった個別のテーマは、それぞれ奥が深く、この記事一本で語り尽くせるものではありません。
だからこそ、この記事はあくまで「洗濯という作業全体の地図」として使っていただき、気になった工程が出てきたタイミングで、それぞれの専門記事を辞書のように参照してもらう、という使い方を筆者としてはおすすめしたいと考えています。
よくある質問
洗濯表示のタグが取れてしまった服はどう洗えばいいですか?
タグが無い場合は、素材が分かる範囲で一番デリケートな洗い方(やさしいコースや手洗い)を選ぶのが安全です。
自己判断で標準コースにかけると、縮みや型崩れのリスクが上がるため注意しましょう。
洗剤と柔軟剤は同じタイミングで入れてもいいですか?
洗濯機に投入口が分かれている場合は、それぞれ決められた場所に入れれば同時セットで問題ありません。
柔軟剤をすすぎのタイミングより早く洗剤と同じ場所に入れてしまうと、効果が薄れることがあるため投入口の表示を確認しましょう。
初心者は水量を毎回自分で調整したほうがいいですか?
基本的には洗濯機の自動設定にまかせて問題ありません。
汚れ落ちが気になったときだけ、水位変更ボタンで水量を確認・調整する、という補助的な使い方で十分です。
洗濯物はどのくらいの量までまとめて洗えますか?
洗濯機ごとに容量の目安が決まっており、詰め込みすぎると衣類が十分に水につからず、汚れが落ちにくくなります。
洗濯槽の7〜8割程度を目安にし、それ以上ある場合は分けて洗うのがおすすめです。
洗濯ネットは何枚まで一緒に入れてもいいですか?
型崩れや装飾を守ることが目的の場合、基本は1つのネットに1枚が原則です。
複数枚まとめて入れると衣類同士がこすれ合い、ネットに入れる意味が薄れてしまうため注意しましょう。
まとめ
洗濯のやり方は、①衣類確認→②ポケット確認→③タグ確認→④仕分け→⑤ネット入れ→⑥洗剤投入→⑦コース選択→⑧スタート→⑨取り出して干す、という9ステップの流れで覚えると迷いません。
タグの桶マークで家庭洗いができるかを確認し、色・素材でグループ分けをしたら、洗剤は投入口ごとの目安量を守って入れます。
コースは基本的に「標準コース」か「やさしいコース」の2択で、水量は自動設定にまかせて大丈夫です。
汚れ落ちが気になったときだけ、水位を確認するという補助的な使い方で十分対応できます。
洗い終わったらすぐに取り出し、素材に合った干し方で仕上げれば、生乾き臭も防ぎやすくなります。
完璧を目指す必要はありません。
まずはこの9ステップを一度そのまま実践してみて、自分の洗濯機での感覚をつかんでいただければと思います。


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